野犬だったわたし~チェルシーのひとりごと~

保護犬を引き取ったら、実は野犬だった。野犬の親は元捨て犬。必死で生きてきたのが野犬。野犬の良さを伝えたいと思い、野犬は初心者ですがこのブログをはじめました。

過去は問わないで。耳に傷ある女たち。

犬の耳には痛点がないのか?耳を噛みちぎられても平気なミントン

ミントンは意識高い系ではなく、“ワタシ意識”高い系女子です。

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つまり我が強い、わがまま。そして、ボニーは優しい穏やか男子なのでとても相性がいい。ボニーの幼少期は一緒に暮らしていたので、今でもプロレスごっこをする仲の良さ。プロレスごっこは、ミントンが周囲の観衆(つまりワタシ達家族)に『私強いのよ!』とアピールしたいときに仕掛けるんです。そしてボニーのエンジンがかかってきたら、負けてしまうので、ボニーの気分が乗ってきたらどこかへ行ってしまいます(笑)。

 

ボニーは私と二人暮らしに入ったので、ミントンとはたまに会う間柄に。2~3年前の正月休みだったかにワタシとボニーが実家に帰省した時のこと。3日目位の夜にワタシとミントンとボニーが居間で過ごしていた夜。「もう寝ようか」とワンたちに声をかけたんです。ボニーはワタシと二人でいるときのようにくつろぎたかったと思うんですが、ミントンが何かボニーの気に障るような言動に出た模様(それが何かはわからないんですが)。突然ボニーが怒り出し、喧嘩になったんです。本気と書いて、マジのケンカ。ワタシはもうびっくりして、二匹を引き離したら、真っ赤な鮮血が時代劇みたいに飛び散ったんです!!

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そう、ボニーがミントンの耳に噛みつき、それをワタシが引き離したので、ミントンの耳の一部がちぎれ飛んでしまったんです。すごく出血したんですが、ミントン本人はけろりとしていて痛くも痒くもない模様。結局、次の日にちぎれた耳持参で病院に行ったものの、ちぎれたままで大丈夫ということになり、大事には至りませんでした。見た目も毛で全然わからなくなり、自慢の容姿が損なわれることもなかったのです(笑)。

 

何日間かボニーは普通に過ごしているように見えたんですが、実はミントンへの不満がたまっていたんですね。ワタシとの間に当たり前のように割り込んでくるミントンへの怒りが頂点に達したんですね。離れて暮らすようになると犬のライフスタイルも変わりますから。ボニーには同情の余地があり、ミントンが全く気にしていないので(爆笑)、結果オーライなんですけどね。

 

 

『ごめんね、ミントンちゃん。反省は、して、ませんが。』

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野犬の過去は、誰にもわからない。知ったところで、メリットもない?

チェルシーの耳もよく見ると結構すごいことになっています。フリル状態というか、一枚ものなのにレイヤードに見えるというか。人間でいえば、柔道家とか格闘家で耳の内側が外側に飛び出てきてる?みたいな耳にあたるのかな。過去の格闘を彷彿とさせます。何があったのか。でも野犬の過去はわからない。可哀想な想像をして同情されても、検討ちがいかもしれない。犬は今を生きているから、過去の悲しい思い出を人前で話されることを嫌うといいます。居心地が悪く感じるそうです。片野ゆかさんの「保健所犬の飼い主になる前に知っておきたいこと」に書いてありました。なるほど。

 

だから、保健所の人にも野犬がどんな生活をしているのか等の情報は聞かなかった。聞いたら人に紹介するとき「こんな生活してたんだって、可哀想やろ」と言ってしまうだろうし、チェルシーが不愉快な思いをしてしまったらそれこそ可哀想だから。で、保健所生活よりは、野犬生活のほうが、過酷だったろうけど、自由に生きていただろうし楽しいこともあったかもしれない。実際不思議なんだけど、チェルシーが保健所に収容された時の写真は今よりすごく太っている。現在、首とお腹のあたりの皮膚がとてもたるんでいるから、保健所で激ヤセしたことは明白なんです。。。

 

※野犬の暮らしぶりを知る必要がないという意味ではありません。むしろ知っておいたほうがいいことだと思うけど、個人情報としての詳しい過去は特に知らなくても問題ないと思います。

 

『ツライと感じたことはなかったような気がするわ、生きるのに必死だったから。保健所というところは絶望的だった。もう思い出すこともないけれど。。。』

チェルシーのひとりごと

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